カビ毒:

ステリグマトシスチン ステリグマトシスチンは発がん性と肝毒性を持つ可能性のあるマイコトキシンで、アフラトキシンに似ているが毒性はそれほど強くない。 ステリグマトシスティンはアフラトキシンの生合成の前駆体である。 湿気の多い、カビに汚染された建材や、カビの生えた室内環境のカーペットのホコリから多く検出されている。

健康への影響:

ステリグマトシスチンはクラス2Bの発がん性物質(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)に分類されている。 マウスでは肺腺がん、ラットでは肝腫瘍を引き起こすことが実証されている。 主に肝臓と腎臓に毒性がある。

A.バーシカラーは、水害を受けた建物で最も頻繁に発見されるカビのひとつである。 ERMI(Environmental Relative Moldiness Index:環境相対カビ度指数)試験において、A. Versicolorの胞子をReal Time PCR法で検出・定量化。 A. versicolorはステリグマトシスチンと呼ばれるマイコトキシンを生成することが知られている。